こんにちは、鬼川こるくです。ご覧いただきありがとうございます。
今日は久しぶりに生成AIの話になります。
私の取らせていただいている立場から見ると良い話がメインになりますが、悪い話として一つ注意喚起もさせていただきたく思います。よろしければ今日もお付き合いいただけましたら幸いです。
まずは良い話からです♪
【🍄雑誌・新聞・写真・出版協会の4団体から共同声明発表🍄】
2023年8月17日、日本雑誌協会、日本新聞協会、日本写真著作権協会、日本書籍出版協会の計4団体から生成AIに関する問題について共同声明が発表されました。
このブログを書いているのが2023年9月16日なので当サイトで取り上げるのが遅くなりましたが、当時この情報を知ったときはとても嬉しかったです。これは大変心強いです。
今まではいくら個人で勇気を出して声をあげたところで「時代に乗り遅れた残念な人が何か言っている」と思われるリスクが大いにありましたし、実際そのようなレッテルを貼られて疲弊していった方々も少なくないように思います。
ですから、声をあげてくださった方々や共感してくださった方々には感謝しかないですし、こうして大きな団体が声明を発表してくださって本当にありがたいです。
下の記事でポイントが分かりやすく書かかれていますのでリンクを張らせていただきますね。一度お目を通していただけますと幸いです。
ちなみに、この4つの協会ってなんぞやと思われる方もいらっしゃることと思います。ということで1つ、ここでは「日本書籍出版協会」について紹介させていただきたいと思います。
簡単に申しますと、集英社、講談社、小学館などの大手出版社も含む約390社の出版社が加盟している協会です。
実際にご覧いただくのが一番早いかと存じますのでこの協会のホームページのリンクも張らせていただきますね。ここでは共同声明の全文もご覧いただくことができます。ご興味のある方は「お知らせ覧」から「生成AIに関する共同声明を発表しました」の記事をクリックしていただけましたら幸いです。
【🍄世界AI原則🍄】
続きまして、二つ目の良いこととしてこちらを紹介させていただきます。
2023年9月6日、世界の報道機関やメディア系団体から「世界AI原則」が発表されました。知的財産の保護や透明性の確保などを求める声明です。
こちらも記事のリンクを張らせていただきますので、よろしければご覧くださいませ。一部抜粋して引用させていただくと『知的財産の見境のない流用は非倫理的で有害であり、保護された権利の侵害だと訴えた』とあります。
そうなんですよね…。問題がない新しい技術だったらこんなにも世界各地から反発や改善を求める声は上がらないですよね…。
2023年6月には西田敏行さんが理事を務めておられる「日本俳優連合」からも「生成AI技術の活用に関する提言」が発表されましたし、7月には日本音楽著作権協会(JASRAC)からも発表されました。心強い動きが続いてありがたいです。
【🍄注意喚起🍄】
ここまでは最近の良い動向についてご紹介しましたが、いつものことながらその一方で推進もされている側面もあり、この問題はまだまだ長くかかりそうだと感じています。
私はすべてのAIを禁止にしてほしいと主張しているのではなく、生成AIの成り立ちに問題がある以上、現状出回っているものでは補助として使うこともできず悪用ばかりが目立ちますし、現在の搾取構造では文化の発展どころか衰退を招くことが目に見えていますので、微力ながら発信させていただいています。
また、かねてより危惧していることとしてディープフェイク(AI生成による偽物の情報、偽動画など)があるのですが、今回の注意喚起はまさにこの件についてです。いよいよ出てきてしまったか…といったところですが、最近久しぶりに情報を追っていた際に見かけました。
それは、顔写真を取り込んでAVを簡単に作れてしまうサイトです。宣伝になってしまうので当サイトではリンクを張るのは控えさせていただきます。
まだリリース前ではあるようなのですが、芸能人だけでなく一般の方にも危険が及ぶものです。顔写真を使ってその人のAV…写真なのか動画なのか私には分かりませんでしたが、顔だけ差し替えられたAVを、AIを使って簡単に作られてしまうというものです。
そして、女性だけが危険というわけではありません。当然男性にも危険が及ぶものですし、以前から児童ポルノが問題になっていますように小さな子どもの画像が狙われる可能性もあります。
実際海外では生成AIのセクストーションの被害により自〇者も出ています。セクストーションとは、その人の卑猥な画像や動画を入手した者が、その本人に「これをネットにばらまくぞ」などと脅迫することをいいます。
元々、生成AIの学習に使われたデータセットの中には一般の方がSNS等にアップされた本人画像も大量に含まれているため、以前からこの問題はクリエイターの著作権問題だけではないとお伝えして参りましたが、いよいよ表に出てきてしまったかと感じました。
なかなか正しい情報が行き渡らない現状ではありますが、ご縁がありこの記事をご覧くださったあなた様は、ご自身や大切な方を守るためこの情報を頭の片隅に入れていただき自衛していただけますようお願いいたします。
ただ、今までも「それは倫理的にやばすぎでしょう…」と感じたサービスは案外批判が殺到して途中で中止になっていたりしますので、今回もそうなることを祈って希望は抱いていきたいです。
ということで今日は以上になります。
久しぶりに生成AIについて触れさせていただきましたが、以前のように精神的にまいってしまうことはなく、今後も元気に楽しく漫画やイラストを描いて参ります。
今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました!
それではまた…失礼いたします(^O^)
【🍄2023年9月18日追記🍄】
生成AIの問題についてとてもわかりやすい動画がアップされていましたので紹介させていただきます。偽装例もたくさん紹介されていて勉強になりました。
0コメント